2011年02月22日

報道カメラマン

ちょっと前のエントリーで戦場カメラマンが云々ということを書きましたが、決して僕は渡部カメラマンが嫌いなわけじゃありません。
ただ、戦場カメラマンという仕事に抵抗…というか、違和感みたいなものを感じているのも事実です。

ロバート・キャパ。写真をやってる人なら知らない人はいないと思う偉大なカメラマンです。
彼はもともと広告カメラマンでした。偉大なカメラマンも広告で食えなくて「仕方なく」戦場に行った。
そして、各方面から評価を受ける報道写真を多数残したのですが、これにも違和感を感じます。
広告と報道はいろんな面で相容れないジャンルだと思います。広告畑の人が報道写真を撮れるのか?
そこに主観を入れずに事実だけを伝えることができるのか?
もとい。人間だから伝えたいことに主観が入るのは仕方がありません。
それより、彼にとって伝えたい事はあったのか?
残念ながら僕には彼の写真から感じるものはほとんどありませんでした。観せ方がうまいのは広告カメラマンならあたりまえです。それだけです。
歴史的にも価値ある写真なのかもしれませんが、彼が「反戦」の立場であることは全く感じません。
むしろ、戦争を商売にしてるとすら感じました。
さらには、地雷を踏んで最期を遂げるのですが、これも気に入りません。
キャパの死後、「戦場で死ねるなら本望」なんてキャパ崇拝の若者がこぞってライカを手に、戦地にいくようになりました。とんでもない話しです。ばかじゃねーの?

「伝えたい事があるなら最低でも生きて帰ってくるのが報道の務め」

これが、僕が報道に期待するプロ意識です。
カメラなんか置いてきてもいい。帰ってさえくれば、口でも伝えられるじゃないですか。

くだんの渡部氏はどちらかというと僕の思う「正しい報道カメラマン」のように思います。


そして

…これらの話しは、ある後輩のカメラマンにも耳にタコができるくらい話してきました。

その彼は、現在も雪山で雪洞を掘ってビバークしてるかもしれません。

とっとと帰ってこーい。

posted by yuki at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2011年02月20日

やっぱりスキーがすきー

今シーズン、息子のモーグラーへの道を敷く為に思いのほかスキー場へ行くことが出来ています。
なだめ、すかし、時に恫喝し、時にモノで釣りながらスキーの道に引きずり込んでいるわけですが、彼もそれなりにスキーの楽しさを覚えつつあるようです。
CIMG0088.JPG
先日行った、ブランシュたかやまには、「コブ専」なるコースがあって、騒ぐ血をおさえきれずに「ちょっと行って来ていい?」と、奥さんの答えを聞く前に子供を残して10年ぶりのコブ斜面に飛び込んで行きました。
ムリは無理。と解っていても、20年前と同じように突っ込んでしまいます。
結果、筋力不足で、コブに潰されまくりながらも、一回、縦回転で転んだだけで、無事ハイテンションのまま山頂で待つ女房、子供と再会することができました。
その日は、子供も何かを掴んだ様子で、ごきげんで帰路に着いた次第です。
私は二日後に襲ってくるであろう、筋肉痛に怯えていたわけですが…
posted by yuki at 02:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記